セーリングボート設計

ACT-420

420クラス艇の設計

420クラスの新設計が完了し、辻堂加工にて建造、2014年6月にその1号艇が進水しました。これまでのスナイプ設計と同様の科学的なアプローチで設計を行い、スナイプで得られた実艇からのフィードバックや470での性能解析で得られたノウハウを駆使し、CFDでの最適な船型形状を追及してきました。船型はルールにより各計測ポイントにおいてある幅での変更が許されています。この幅での変更を行うと、船体の抵抗が±5%以上変化し、性能に大きな差を生じさせることが分かりました。艇速によっても最適船型は異なるため、できる限りどの風域においても抵抗の少ない船型とし、更に風域ごとに最適な形状を見つけ、全体としてバランスのとれた船型を最終船型としました。既存艇の中でも性能が良いとされている艇を基準に、CFDでの性能改善を達成させています。
艇速により最適な前後バランスは大きく変化するため、それぞれの艇速ごとに最適な前後トリムを見つけ出し、そのトリムでの船型最適化を行っています。例えば、高速側6.5ktの艇速では、トランサムより1.6m付近に最適な重心位置があり、これよりも100o重心が前方へ移動するだけで抵抗が6%も増加してしまうこともCFDにより明らかになりました。従って、最適なトリム状態での船型最適化をしなければ、船体周りの流れも大きく異なるため、本当の最適な船型を見つけ出すことが難しくなります。この条件では艇はプレーニング状態となっているため、これをCFDにより正確にシミュレーションできることが求められるわけです。

以下は艇速6.5ktでのシミュレーション結果

デッキ形状にもセーラーの意見やこれまでの辻堂加工での経験を取り入れ、乗りやすくシンプルな形状としています。
船体およびデッキは、精度高く設計通りの形状を作るため、NC加工による型製作を行っています。
実際の性能を確認するため、スナイプ同様に、ノースセールジャパンのご協力のもと、両艇からのGPSデータやセール画像を取り込みリアルタイムでの性能優劣を判断できる2ボートによるテストセーリングを行い、その性能を確認しました。これにより既存艇に対してCFDによる予測とほぼ同様な2%程度のスピード向上を確認できました。
お問い合わせは辻堂加工まで。
辻堂加工
ノースセールジャパン

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