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ACTの設計技術は、1993年からのアメリカズカップ(ニッポンチャレンジ、ワンワールド、GBRチャレンジ、ETNZ)の設計経験に基づいています。船体設計プログラム[*1]、CFD(Computational Fluid Dynamics) [*2]、VPP(Velocity Prediction Program) [*3]、2ボートシステム、セイル形状解析システムなどの各種オリジナルソフトウェアを駆使して、科学的な設計手法を開発してきました。特に、CFDがまだ研究段階であった1993年に開始したCFDによる設計の実績は最も長いものです。また、CFD技術を熟知しており、CFDを効果的かつ正確に使用するための様々なノウハウを有しています。帆走における動的バランスは、設計において重要かつ避けて通れない項目です。CFDとVPPの連携はバランスを明確にするための強力なツールであり、CFDによる動的運動シミュレーションの重要性はますます高まっています。設計は科学的な知見だけでは最終的なものにはならず、設計経験の知識と実船からのフィードバックが実際の設計には重要な要素となります。設計は、船体設計プログラム、CFD、VPP、経験を駆使して反復サイクルで最適化していきます。より精度の高い設計、より困難な設計条件にも対応できるよう、常に設計技術の向上に努めています。 また、外部の専門技術者や構造設計の専門家との連携も行っています。
[*1]
船体設計プログラムは、AutoDesソフトウェアとして商用サービスを開始しました。
[*2]
CFDはヨット周りの流れを明らかにするためのシミュレーションソフトで、船速、ヒール角、リーウェイ角、Lcg位置の任意の組み合わせで船体やアペンデージに作用する力やモーメントを教えてくれます。ターゲット風速の任意の組み合わせで船体形状を最適化することができます。各課題に合わせて独自のCFDコードと市販のソフトウェア(FINE/Marine)を使用しており、多くのタンクテスト結果で誤差1%以内の精度が得られています。
[*3]
VPPは、それぞれのTWSとTWAでのBSPを予測するプログラムです。当社独自のVPPは、実際の性能に重要なヨーモーメントバランスを含む4つの方程式を解くことができます。流体力学モデルにはタンクテスト結果やCFD結果を使用し、セイルモデルではメインとジブのキャンバー、ツイスト、トラベラーの位置を変更したセイルトリムを扱うことができます。
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